iPhoneを手放す前には「型番」を正しく把握することが欠かせません。とくに、電源が入らない状態だと、一般的な設定画面からの確認ができずに困る方が多いのではないでしょうか。本記事では、電源が入らなくても実行できる簡単な型番確認方法と、買取査定に役立つポイントを詳しく解説します。
電源が入らないiPhoneでも型番を確認できる理由
「電源が入らない=情報が全くわからない」と思われがちですが、iPhoneは本体の物理的な部分や付属品にもモデル情報が刻印されています。ここでは、そもそも型番とは何なのか、そしてなぜ見つけられるのかを解説します。
iPhoneの型番とは何か?
iPhoneの型番(モデル番号)は、その機種やストレージ容量、販売地域などを示す重要な情報です。たとえば「iPhone 12 Pro」でもストレージが128GBと256GBでは査定額が異なることが多いため、正確な型番を伝えることが買取価格を左右します。電源が入らない場合も、他の方法でチェックできるのはこの型番が本体や付属品に刻まれているからです。
型番がどこに記載されているのか?
通常であれば、「設定」→「一般」→「情報」の画面から確認しますが、電源が入らないとそれが使えません。そのため、背面の刻印やSIMトレイ、外箱や購入時の保証書など、物理的な部分を一つずつ探すのが有効手段です。次のセクションでは、具体的な方法を3つに分けてご紹介します。
【実践】電源が入らないiPhoneの型番確認方法
ここからは、電源が入らなくても実践できる型番の確認方法を順を追って紹介します。いずれの方法も特別な工具を必要とせず、初心者でも簡単に取り組めるものばかりです。
方法1:iPhoneの背面を確認する
まずはiPhone本体の背面を確認しましょう。モデルによっては背面に小さく型番が印字されており、「A+4桁の数字」で始まる形式が一般的です。
解説
- iPhone 8以前の機種では、リンゴマークの少し下のエリアに極小の文字で印字されていることが多いです。
- iPhone X以降は背面への印字が無い場合もあるので、見当たらなければ次の方法を試してください。
- 傷や汚れで読み取りにくいときは、柔らかい布でそっと拭き取ってから確認すると文字を見つけやすくなります。
方法2:SIMトレイを取り出して確認する
背面に型番がない、または読めないときは、SIMカードを取り出すためのトレイに注目してみましょう。とても小さい文字で刻印されていることがあります。
解説
- 付属のSIMピンやクリップを使って慎重にトレイを引き出します。
- トレイの側面や内側に「A○○○○」といった形式の型番が印字されている場合があります。
- サイズが非常に小さいので、明るい場所やルーペを利用して確認することをおすすめします。
方法3:外箱や購入時の書類で確認する
本体からは型番が見つからない、あるいは印字が読み取れない――そんなときに頼りになるのが外箱や保証書です。意外と捨てずに保管している方も多いのではないでしょうか。
解説
- 外箱のバーコードラベル付近に「Model: A○○○○」という形で記載されていることがほとんどです。
- 購入時のレシートや保証書、携帯キャリアの契約書類に型番が記載されている場合もあります。
- 中古で手に入れた端末の場合、外箱と実機が違う型番というケースもあるので念のため注意が必要です。
型番確認後にすべきこと
型番がわかったら、次は買取査定に向けた最終準備を進めていきましょう。せっかく正しい型番を把握しても、伝え方に不備があったり、他の必要情報を失念してしまうと査定額に影響が出かねません。ここでは、トラブルを防ぐためのコツや追加で把握しておきたい情報を整理します。
買取査定時に型番を正確に伝えるコツ
- 写真を撮っておく
SIMトレイや背面に刻印されている番号は非常に小さいため、見間違いが起こりやすいもの。あらかじめスマホのカメラやデジカメで撮影し、査定時に画像を見ながら伝えると間違いが減ります。 - 複数の方法で確認する
背面だけでなく、SIMトレイ・外箱・購入時の書類など複数のソースを突き合わせておくと、型番にブレがないか確かめられます。とくに中古で購入したiPhoneの場合、外箱が別機種の可能性も否定できません。いくつかの確認手段を活用して、実機の型番を確実に把握してください。
型番以外にも必要な情報とは?
iPhoneの型番が確定しても、買取の査定額をより正確にするためには、追加で確認しておきたい情報があります。買取業者から質問されることの多い項目を把握しておくと、スムーズに手続きが進むでしょう。
- IMEI番号やシリアル番号
IMEI(International Mobile Equipment Identity)は、携帯端末固有の識別番号です。シリアル番号はAppleがデバイスごとに割り振っている固有の番号で、修理やサポートの際に参照されます。
通常は「設定」→「一般」→「情報」から確認しますが、電源が入らない場合は外箱や購入時の書類、またはSIMトレイに印字されている場合もあります。 - ネットワーク利用制限の状況
キャリアで分割支払い中の端末や、ネットワーク利用制限がかかっている端末は、買取額が大幅に変わる可能性があります。事前に携帯キャリアのサイトで確認できるケースが多いので、チェックしておくと安心です。
FAQ
ここでは、電源が入らないiPhoneを買取に出そうとしている方からよく寄せられる質問をまとめました。疑問点を事前にクリアにしておくと、査定時に慌てることなく手続きを進められます。
Q1. 電源が入らないiPhoneは買取価格が下がるの?
電源が入らないこと自体はマイナスポイントになりがちですが、型番やストレージ容量がしっかりわかる場合は、想定以上に高い査定がつくこともあります。画面割れや大きな水没痕がある場合ほどの減額にはならないケースも多いようです。実際の査定額は店舗ごとに異なるため、複数の業者で比較するのもおすすめです。
Q2. 型番とIMEI番号は違うの?
型番は「iPhone 12 Pro」「iPhone SE(第2世代)」といった機種の種類を示す番号で、IMEIは端末固有の“個別の識別番号”です。両者は役割が異なり、査定時の確認内容もそれぞれ重要度が高いです。とくにIMEIはネットワーク利用制限の状況確認で使用されるため、あわせて確認しておきましょう。
Q3. 型番が分からない場合、買取してもらえないの?
型番が不明でも買取自体は可能な業者が多いですが、正確な査定が難しくなるため、結果として提示金額が低くなりやすいです。外観やおおよそのモデルを伝えるだけでは十分な評価を得られないこともありますので、記事で紹介した方法を活用してできる限り正確な型番を把握しておくことをおすすめします。
まとめ
電源が入らないiPhoneでも、背面やSIMトレイ、外箱といった物理的な部分をチェックすることで型番の確認が可能です。買取に出す前に機種やスペックを正確に伝えることが査定額アップの鍵になります。
- 背面やSIMトレイを最優先にチェック
- 外箱や保証書も併せて確認
- IMEI番号やシリアル番号にも注意
こうしたポイントを押さえておけば、電源が入らなくてもスムーズに査定を依頼できるはずです。